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JA共済連石岡センター様

三機工業は、このたび全国のJA(農業協同組合)様で取扱う共済関係の事業全般を取扱っている、全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)石岡センター様の帳票類物流センターにおいて、自動倉庫を除く物流業務全体のシステムコーディネータとしてシステム構築をおこないました。

JA共済連石岡センター様

金融(生損保)業界の電算業務は、規模の拡大とともに集中から分散、そして統合へと変遷しています。それに合わせて事務センターでは、バックアップ要素も含みながら東西2センター化が、さらに企業間統廃合のなかで統合化が進んでいます。
センターの業務内容も、帳票アウトプットの見直し、データ転送によるリモートプリント指向や大量データのCD-ROM発送など、業務の多様化に伴う帳票多様化への対応、そしてピーク時も含む非定常業務のアウトソーシングなど進められています。
そうした中、センター内外までの広範囲で高度な物流システムとその管理が求められています。
三機工業は、このたび全国のJA(農業協同組合)様で取扱う共済関係の事業全般を取扱っている、全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)石岡センター様の帳票類物流センターにおいて、自動倉庫を除く物流業務全体のシステムコーディネータとしてシステム構築をおこないました。
そのシステムの全体像と従来機械化が難しいとされていた「日次JA直送システム」について紹介します。
全体のシステムは次のとおりです。

●帳票仕分システム
プリントされた帳票を仕分梱包発送するシステム(2000年6月・2001年4月・2003年1月)
●運行管理システム
石岡センター様内の物流業務の運行を管理するシステム(2000年6・2001年4月)
●斡旋品発送システム
斡旋品(販促用のしおり、契約申込書等)を全国のJA様からの注文に応じて仕分梱包発送するシステム(2001年4月)
●保守支援システム
発生した設備トラブル情報を瞬時に関係部署に送信し、迅速な設備復旧を支援するシステム(2001年5月)
●日次JA直送システム
プリントされた帳票を1枚単位で仕分し、全国の1000箇所以上の発送先に対し短時間で梱包発送するシステム(2004年4月)
●荷物追跡システム
石岡センター様から発送した荷物に対し、運送会社と情報連携することにより荷物の運送状況が簡単に確認できるシステム(2004年4月)

各システム納入後は納入以前に比べて短時間でより多くの業務がこなせるようになり、石岡センターの業務内容は年々拡大の一途を辿っています。
また、直近に納入した「日次JA直送システム」においては、従来各都道府県で行なっていた業務を石岡センターに集中かつ一元化することにより、各都道府県の業務負荷が低減し、全体として多大な経費削減効果が出ています。
納入した各システムはそれぞれ様々な技術・知恵を生かしたシステムであり、全てを紹介したいところですが、今回は「日次JA直送システム」について詳しくご紹介します。

■石岡センター様内の物流システムの基本的な作業の流れ

1)データ受信:ホストからプリントするデータを受信します。
2)プリント:ホストから受信したデータに基づき、各種用紙に内容を印字し帳票を作成します。
3)裂断:プリント済みの帳票をバースタ及びシーラという装置で加工処理を行います。
4)仕分:加工処理済みの帳票を発送先毎に仕分します。
5)梱包:仕分済みの帳票を箱、封筒などに梱包します。
6)発送:梱包済みの箱、封筒などに荷札を貼付し発送します。

「日次JA直送システム」には計画設計当初から以下のような厳しい前提条件がありました。
1)データ受信から発送までの作業を当日の運送会社が受領する時刻までに完了させなければならない
2)仕分ミスは極力発生させない
3)発送先は1000箇所以上もあり、発送先毎に処理量及び種類が異なる
4)日によって処理量が大きく変動する(少量日と多量日で比べると2~3倍の差がある)
5)仕分対象は多種多様であり状態が一定しない(扱い物は「紙」で30種類以上)
6)設備設置可能スペースが狭い

上記前提条件に対し、以下のような方針で計画及び設計しました。

1)帳票の仕分作業に機械装置を導入し、作業者による仕分ミスを低減させる
2)処理量の変動に対しては、当日の処理量及び各仕分対象の量の偏りのデータの分析結果を日々の仕分作業毎のスケジュール編成に反映することにより負荷分散を図り設備の稼働率を上げる
3)設備レイアウトを工夫し、狭いスペースでも安全性、操作・作業性、保守性を確保する

「日次JA直送システム」の大きな特徴は、帳票の仕分梱包作業に機械装置を導入している点にあります。
以下の装置で構成されており、一般に標準品として販売されている物、今回新たに開発した物等様々です。

●コレータ
世間一般には帳合機と呼ばれていて、通常は本の帳合、製本等に使用します。
標準品を今回向けに特別仕様に改造し、各帳票を棚にセットし、指示された枚数を給紙する用途に使用しています。
●帳票集積装置
今回のシステム向けに新開発した装置です。 コレータから給紙された帳票を安定的に受け止めて発送先毎に積載し、後述のバケットコンベヤ上に帳票を移載する機能があります。
また、2次元コードリーダを取り付けることにより、様々なチェックをしています。
●バケットコンベヤ
帳票を梱包するダンボールシートを搬送するコンベヤです。
ダンボールシートを谷型に折り曲げた状態で搬送します。
●結束機及び包装機
仕分作業が終了したダンボール上の帳票を結束及び包装する装置です。コレータ同様に標準品を今回向けに特別仕様に改造しています。

今回のような多種多様な帳票を機械で仕分するシステムは他では導入されておらず、未だ人手による人海戦術で作業をおこなっています。

今後は同様な業種に対して、本システムの応用および導入が期待されます。

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